金沢城【名城:No.33】

中部地方

増山城【続名城:No.135】 の続きとなります。
電車と新幹線を使って約1時間、「上諏訪駅」に到着。
そこから約15分掛けて歩くと・・・。

金沢城に着きました!
2ヶ所も寄っていたので、着いた頃には日が暮れていました。

簡単な歴史解説

戦国時代(かつての金沢城)

加賀一向一揆により、加賀の支配権を得た本願寺の拠点として
1546年に「尾山御坊」が建立されました。

(この寺院がある台地の先端を山の尾とみなした為、「尾山」と名づけられました。)
この寺院には空堀や柵などを備えており、大阪の石山本願寺と同じような
城とも呼べる要塞でもありました。

安土桃山時代(名称と支配者の移り変わり)

1580年、織田氏家臣の佐久間盛政が尾山御坊を攻め落とし
同年中に「金沢城」と改称し居城としました。

その後、1583年に起きた賤ヶ岳の戦いで功績を上げ、羽柴秀吉から加増を受けた
前田利家が入城し「尾山城」と改称しました。

1587年、前田利家が高山右近を読んで尾山城の大改造を行い、
その際に再度「金沢城」と改称しました。

前田利家の後を継いだ前田利長も大改造を行っており、
1592年には石垣および百閒堀、天守が築かれました。
その後、1602年に発生した落雷による火災で天守が焼失し、代わりに三階櫓が造られました。
(そして、この頃から「金沢城」という名称が定着しました。)

江戸時代(兼六園の建設)

1676年、加賀藩5代藩主であった前田網紀が金沢城に面する傾斜地にあった
藩の御作事所を城内に移し、その跡地に別荘として「蓮池御殿」を建てました。
そして、御殿の周りを庭園化して「蓮池庭」を造りました。

(この庭園が「兼六園」の原型となります。)
1759年に発生した宝暦の大火によって1度焼失したものの
1774年に10代藩主の前田治脩によって再興されました。
その後、何度も整備され1822年には
11代藩主の前田斉広の隠居場所である「竹沢御殿」が完成し、
同年に松平定信によって「兼六園」と名づけられ、1860年には現在に近い形になりました。

明治時代~現代まで

1873年、廃城令によって各地の城が廃城となる中、金沢城は
【全国城郭存廃ノ処分並兵営地等撰定方】という法律によって存城処分となり、
1875年に陸軍歩兵第7連隊が置かれました。
1898年には陸軍第9師団司令部が置かれ、第二次世界大戦が終わるまで
陸軍省の財産として存続していました。
1949年から1995年の間は金沢大学の丸の内キャンパスがありましたが、
1996年に石川県が国から金沢城址を取得して「金沢城址公園」として整備し始めました。
2001年には第1期工事によって櫓などが復元され、「金沢城公園」と改称されました。
そして、2008年には「金沢城跡」として国の史跡になりました。

また、兼六園は殿様の私庭として長らく非公開でしたが、
1871年に日限を限って公開が開始され、
1874年には正式に一般公開されるようになりました。
1876年には兼六園観光案内組合が組織され、積極的な観光利用の歴史が始まりました。
そして、1922年に名勝となり、1985年には特別名勝になりました。

金沢城と兼六園は、現在も観光名所として多くの人が訪れる場所となっています。

他の写真

今回は金沢駅から一番近い「新緑広場」から入りました。
入ってから約10分くらいで「二の丸北面石垣」に来ました。
この場所が特に桜が多く、ライトアップしていたのもあり綺麗でした。

桜以外に「菱櫓」もライトアップされていました。
白漆喰で造られているのもあり、ライトの光がちょうど良い具合に当たって綺麗でした。

金沢駅周辺にて1泊し、次の日も行きました。
先に「兼六園」に行き、雑誌などでよく紹介される場所で撮影しました。
湖面に建物がハッキリ写っていました。

「兼六園」を約2時間散策してから、再び金沢城に行きました。
そして「三の丸広場」に着いて、そこから城に向かって写真を撮りました。

その後、門をくぐって「二の丸」に着きました。行った当初は復元工事をしていました。
なお、奥に見える「菱櫓」は内部に入ることができ、復元工事の詳細などの展示物がありました。

約10分くらい歩くと「本丸」に着きました。ここには「三十間長屋」が復元されていました。
また、中に入ることができ、こちらも展示物がありました。

「本丸」には「本丸園地」と呼ばれる庭園があります。
その先には「戌亥櫓」など櫓跡がありました。
また、そこから兼六園を見ることができました。

「本丸」を散策した後、「玉泉院丸庭園」に着きました。
上から撮影しましたが、桜がちょうど咲いていたのもあり綺麗に撮ることができました。

スタンプ設置場所と御城印販売場所

スタンプ設置場所:1.石川門入口案内所 ※案内所にてスタッフに声をかけると出してくれます。
         2.二の丸案内所
御城印販売場所:五十間長屋 
※受付にて購入することができます。

アクセス

交通機関:1.東京駅から金沢駅まで「新幹線」で約2時間30分
     2.金沢駅から兼六園下・金沢城(バス停)まで、「バス」で約10分
     3.兼六園下・金沢城(バス停)から現地まで、「徒歩」で約5分

終わりに

あれから、約3年ほど経ちました。
今回は、夜桜を見たいと思い、夕方から城を散策しました。
ちょうど満開だったのもあり、ライトアップも相まってものすごく綺麗でした。

ただ、兼六園のほうは城のように明るくなかったので写真が思うように取れませんでした。
一応、日中にも行きましたが、休日だったのもあり多くの観光客が訪れていました。
その為、人がどうしても写ってしまうので、使用できる写真も少なくなってしまいました。

あと、午後から他の場所にも足を運んでいます。その記事は、明日投稿します。
どこかのタイミングで金沢城に訪れたいと思います。
その時は、紅葉を楽しみたいなあと思います。

・・・さて、今日はここまで。次回も、お楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました